読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ヨシオカの頭の中

オンラインメディアで記事を書いたり編集をしたりして暮らす吉岡綾乃のブログです。

おばさんたちはinstagramに来ないでほしい、とか、青春基地の話とか

この週末、話題になってたこの2本の記事(?)になんとなくつながりというか、共通するメンタリティみたいなものを感じたのでメモしときます。

 

●おばさんたちはinstagramに来ないでほしい。

一つ目はこれ。

note.mu

おばさんたちはinstagramに来ないでほしい、という社会人1年目の女性のnote。いろいろ突っ込まれそうな部分満載なんだけど(ご自分でもブーメランになると気付きながら書いてるフシもある)、でもそういいたくなる気持ちは分かる、もし私が彼女と同じ20代前半だったとしたらそうも言いたくなるかも、とうなずける部分があるといいますか。

ネットと実社会のキャラが微妙に違っていて、SNSではネットのキャラになれたのにリアルな知り合いの目上の方々とそこで繋がると色々崩壊するんだよね。リア充アピールは、友達にしてるわけで、上司や親戚ににしてるわけじゃない。
Facebookは小学校の先生、高校の先生、上司、友達のお母様と繋がってからもうほとんど何もアップしてない。

 のくだりとか。なるほどそうだよね、そりゃ何もアップできなくなるよね、うんうん、分かる……と思ったのでした。

 

●青春基地の@Copy_Writingインタビュー

もう一つがこれ。

f:id:YoshiokaAyano:20160131161315j:plain

TwitterアカウントCopy writing、Fall™さんの記事に関する騒動につきまして – 青春基地

「青春基地」って初めて聞いたんだけど、20代(多分前半、代表はSFCの三年生)のスタッフが運営している、「10代のためのメディア」らしい。読者&ライターとなる中学生・高校生を募集しながら運営している。ここを見ると、アドバイザーに鈴木寛さんとか戸塚隆さんとか堀潤さんとか。

で、このメディア(?)でちょっと前に、いわゆるパクリツイートでフォロワーを稼いでいる人のインタビューを載せたらしいんですね。インタビューして記事を書いたのは高校生。詳しい経緯はこのへんを参照。

nlab.itmedia.co.jp

インタビューした高校生は感銘を受けて帰ってきたけど、騒ぎを知った編集部サイドが取った対応が、上に貼ったリンクだったわけです。さすがにそりゃまずいでしょ、と削除するのかと思いきや

編集部としては、熟考を重ねた末、本人の意向を尊重し、当該記事は取り下げず、引き続き掲載させていただきたく思っております。

今回の記事によって不快な思いをされた方々には、心よりお詫び申し上げます。また、無断転載の問題について事前に把握しないまま、記事を配信をしてしまった点についても、重ねてお詫びいたします。
今後、二度とこのような事態が発生しないよう、責任をもって編集にあたってまいります。

おっと、そのまま掲載し続けるのか……。

たぶんこれ、大勢の人たちに怒られて謝らないとまずいと思ったので謝ったものの、なぜ問題になっているのか、なぜ自分達が非難されているのかについては全然理解していないんだろうなあと。「いい記事じゃないか、インタビューした本人が感銘受けた記事を載せて何が悪いんだ」あたりが編集部サイドの本音だと思う。

「青春基地は10代20代の若者のためのメディアなんだからそれでいいじゃないか、外野のおじさんたちうるさいよ!」…とでも思ってるんだろうなぁ……と、ふじいりょうさんのこれを読みながら想像したのでした。

bylines.news.yahoo.co.jp


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この2つに通底するのって「自分達だけが心地よくつながれるネットの空間が欲しいだけなんだから、おじさんおばさんたちは入ってきたり口出ししたりしないでよ!」という意識だと思うんですよね。多分、なぜ批判的なコメントがいっぱい来るのか、本人たちは分かっていないんじゃないかな。いわゆるバカッター問題もこれに通じると思っています。

 

ネット黎明期から知っているおじさんおばさんたちは「インターネットはもともとオープンなものなんだよ、何言ってるんだ!」と文句を言いたくなるわけですが、いま20代の人たちは10代の頃に「前略プロフィール」みたいな「仲間内だけで楽しめる閉じてるインターネット」を経験してたんだということを思うと、そう言いたくなる気持ちは分からないでもないなあ、と……前略プロフィールは2000年代後半に流行ったサービスで、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)で使うSNSフィーチャーフォン用サービスということもあって、ネットサービスではあるけれけど、PCからは基本的に見られない、つまり広くインターネットにはつながっていなかったんですよね。盛り上がっても非常に局所的で、ネット全般に今のようにバッと拡散したりはしなかったのです。

あとは本当はmixiあたりが「適度に閉じてるインターネット」だったんですけどね。20代なら使ってた人も一定数いるかもしれません。でも残念ながら、多くの人たちにとってmixiは「過去のモノ」になってしまっている。

 

自分が学生の頃を思い出しても、若い頃……というか学生の頃って自分と同じくらいの年の人しか見えてないじゃないですか(一般論として)。1歳の違いが大きな違い、学校の部活なんて2~3年上の先輩だっていうだけで雲の上の存在だったわけで。自分達の「仲間」じゃない(年齢的に)人たちがいると、どうしたって「よそいきモード」にならないといけないからイヤだ、という気持ちも、まあ分かるのです。彼らに見えてる世界は、大人が見てる世界よりも当然狭い。インターネットの世界も見え方は同じでしょう。

 

この2つの話を見ていて「大人(というか30代以上?)が見てるインターネット」と、「10~20代が見てるインターネット」って全然違うものなんだろうなあ、若い子たちが「自分達だけで集まれる、居心地のいいインターネット」を求める気持ちって、なかなか上には伝わらないんだろうなあ……などと思ったのでした。今だとSnapChatとかなんですかねえ。長々書いたわりには話がうまくまとまらなくなってきちゃったので、また思いついたらそのうちにでも。

 

おまけ:いま気になってる本

 「つながりっぱなしの日常を生きる」という、SNSについての本です。少し前に話題になってたときに気になってたんですが、当時は読んでなかったのです。思い出したので、改めて読んでみようかなと思っていたり。Kindle版だとちょっと安いです。Kindle版はこちら→

 

さらにおまけ:Instagramつながりで。これ、いい話だった。

tokunoriben.hatenablog.com